ワイパーのセルフチェック

ワイパーの保安基準

車を走行している最中というのは、思いのほか天候の影響を受けるものです。
歩いている時にはさほど気にならない雨も、車を運転していると水滴がフロントガラスやリアガラスに付着し、視界を大きくさえぎる事にもなりかねません。

こういった条件下で必要になるのがワイパーですが、ワイパーはこまめに点検しておかないと十分な役割を果たしてくれません。
例えばワイパーのゴムが多少緩くなっているだけでも、雨粒を十分に拭えず、走行に困難をきたすことがあります。

ワイパーを点検する際には、まず最初にワイパーの構成と仕組みをよく理解する必要があります。
ワイパーというのは、フロントガラスに密着しているゴムの部分と、これを支えるアームの部分から成り立っています。
ワイパーと合わせて、デフロスタ(温風によってフロントガラスの曇りを除去する機能)とウォッシャー液を噴霧する洗浄噴射装置もひとまとめにしたものがワイパー機能です。

点検をする際にはゴムが緩んでいないかどうか、ウォッシャー液を噴霧するのに問題はないかどうかなどの項目をチェックしなければなりません。

ワイパーを交換するのにかかる費用

ワイパーを交換する際には、ディーラーに依頼すると純正のパーツ代プラス3,000円前後の工賃がかかります。
一方、カー用品店で交換してもらった場合にはパーツと工賃を合わせて2,500円程度です。
また、ガソリンスタンドでワイパーを交換してもらえばパーツ代の1,000円前後だけで済むこともありますので安上がりです。

車のカスタムなどに詳しい人であれば自分で交換することももちろんできますので、パーツ代だけで済み経済的です。
ワイパーの値段は約1,000円から5,000円程度とまちまちですが、あまり安いものだとゴムの劣化が早いので、そこそこの値段のものを選んでおくと良いでしょう。

ワイパーには長さが何種類かありますので、きっちりミリ単位まで測ってから買いに行くようにしましょう。
手元にメジャーがない場合にはワイパーを取り外して買いに行けば確実です。
ブレードが錆びにくい樹脂でできているデザインワイパーなどもおすすめです。

注意!車検に通らないことも

ワイパー動作が正しく行われるかどうかは車検でチェックされる項目の一つですから、車検を控えている人は特に綿密に点検をしておくことをおすすめします。
ワイパーが正しく動作しない場合には、車検に通らない可能性もあります。

ワイパーは安全走行には欠かせないパーツですから、ゴムなどが劣化している場合には直ちに交換しておきましょう。
なお、車検を受ける場でもワイパーの交換をしてもらうことはできますが、割高についてしまうことは覚悟しなければなりません。