ブレーキフルードの点検と交換について

ブレーキフルードとは何か

ブレーキ「ブレーキフルード」とは、別名「ブレーキオイル」とも呼ばれる自動車に必要な液体の一つです。

「ブレーキフルード」という名称で呼ばれるのは、ブレーキシステムの中の「フルード」と呼ばれるところに使用をされるからです。

車のボンネットを開けて中のエンジンルームを見るといくつかの液体が入っている容器のようなものを見かけることができますが、ブレーキフルードもその中の一つとして必ず備わっており、点検によって付け足しが必要であるかっどうかを確認することができます。

容器には「MAX」と「MIN」という2つの目盛りが記載されており、その上限や下限に達しないようにしながら容量を調節して注いでいきます。

ブレーキフルードはエンジンルームから除くことができる容器の下にパイプがつけられており、運転席でブレーキペダルを踏み込むと内部にあるピストンが液に圧力をかけ、それが前後輪にあるブレーキドラムやブレーキディスクに伝わって摩擦を生み出します。

ブレーキフルードを交換しないとどうなるか

普段の点検ではブレーキオイルの容量がきちんと適量であるかをチェックをしてもし足りなくなってきているようなら少し補うというケアをしていきます。

ですがそれとは別に定期的に交換をしないでいるとまた大きな不具合を起こしてしまう危険があります。

一般的に自動車のブレーキオイルの交換時期はだいたい4年に1回とされており、2年毎に行うことになっている車検では2回に1回というペースで行うことになっています。

もちろん車検以外の時期でも何らかの不具合を感じる場合にはSAや修理工場に依頼をしても全く問題ありません。

なぜ交換をしないといけないかというと、ブレーキオイルは水が混入をすると極端に品質が落ちてしまうという性質があるからです。

そのため点検時などには雨天の下で行うことは絶対に避けて、間違って水がフルードに入らないように注意をしていく必要があります。

しかしどんなに注意をしていても、長くフルードで使用をしていると外気に含まれている水蒸気を吸ってしまうため、かならず劣化が起こってしまうのです。

水分が多く含まれたブレーキオイルはブレーキ内にあるキャリパーやシリンダーという部品を錆びさせることになるため、これがブレーキ不具合の原因になってしまいます。

錆びた部品がブレーキの機器内にあるとそこからブレーキオイル漏れが起こってしまうため、ブレーキを踏み込んだときに適切な圧力が伝わらず、思うように車体を止めることが出来ないという危険の原因になります。