カタログの見方

メーカーのカタログの見方

カタログスペックこれから車を購入しようとするなら、まず最初にすることになるのは欲しいクルマのカタログ集めです。

自動車のカタログは全国にある自動車ディーラーのお店に行けばたくさん置いてありますし、中古車ショップやパーツ販売店など自動車に関するお店の多くで扱われているので気になる車種のものはどんどん集めていきましょう。

カタログを手にとってみるとその車種についてかなり詳しい情報が書かれているので、複数のメーカーの同じようなタイプの自動車で比較をしてみるとそれぞれの車種の比較をすることができます。

とはいえいきなりカタログを開いてみても、そこにいくつかの数字が書かれているだけで実際その車がどんな性能をしていてどこに魅力があるのかということがよくわかりません。

そこでカタログを比較していくときには、まずは必ずカタログに記載されている内容について大まかにでもわかるようにしていきましょう。

カタログに必ず記載されている項目としては、「総排気量」「最高出力」「最大トルク」「駆動形式/吸気形式」「全長/全幅/全高」「車両重量」などがあります。

パッとみて素人でもすぐにわかるのは「全長/全幅/全高」と「車両重量」くらいのものかと思いますので、以下に簡単にその数字の示すことを説明していきます。

その車種のパワーを決める「総排気量」

まず全ての数値の中で最も重要になるのが「総排気量」です。

「総排気量」とは簡単に説明すると、その車に搭載されているエンジンが燃焼をするときに使用する吸気量とガソリンなどの燃料の量を示したものです。

実際にどういう計測の仕方をするかについて知りたい場合は自動車エンジンの仕組みについて詳しい専門書を読んでもらいたいのですが、素人が理解するなら単純に排気量が大きい車=パワーのある車というふうに考えてもらってよいかと思います。

なおこの「総排気量」は車の維持費にかなり大きく関連をしてくる数字であり、排気量が高い自動車になるほど年間にかかる自動車税の額が大きくなっていきます。

参考>>クルマの取得・保有にかかる税金にはどんなものがありますか?|JAF

また現在の日本の税制においては軽自動車と普通車で税金体系が異なっており、金額も相当差が出てきます。

保険料やガソリン代もどういった排気量の車にするかによって相当異なる場合も多いため、購入をするときには本体価格だけでなく排気量別の税金や維持費についてもよく調べて比較をした方がよいでしょう。

性能については予備知識程度に

その他の項目については仮に数値がよいとしてもそれが維持費に直接関係をしてくるということはありません。

「最高出力」とはエンジン効率を示す数字であり、この数値が高いクルマは一般的にエンジン回転数がよく加速性能や最高速度が高くなります。

「最大トルク」とはエンジンによって作り出されるパワーのことで、「最高出力」同様高くなるほど加速や最高速度が高まります。

「駆動形式」と「吸気形式」はその自動車がどういったエンジンのしくみで動いているかということを示します。

「駆動形式」ではFF(フロントエンジン/フロントドライブ)、FR(フロントエンジン/リアドライブ)などといった記載がされています。

この項目が特に問題になるのは主に寒冷地で、雪道やオフロードで走行をすることが多い場合にはどういった駆動系式にするかという選択が重要になってきます。

「吸気形式」はエンジン内にどういった方法で空気を送り込むかということを示すものでNA(自然吸気)をはじめとし、TB(ターボ)やSC(スーパーチャージャー)などといった表記がされます。

特徴的なのが電気自動車の場合でEVと表記されているものがそれにあたります。