燃費の良い車の選び方

燃費の良いクルマを選ぶポイントは?

燃費とは、「燃料1リットルでどれだけ走行できるか」を示すものです。
1リットルでより多くの距離を走行できる車ほど「燃費が良いクルマ」ということになるわけです。
車の情報にはこの燃費に関するデータ(燃費性能)についても記載されていますから、それを比較すれば簡単に車ごとの燃費性能を比較することができます。

ただし、実際に車を走らせたときの燃費性能はこのデータと異なることが多く、しかも運転する環境によっても燃費の良いクルマの条件が異なってきます。
これは注意点であると同時に、より細かく燃費性能の良いクルマを選んでいくうえでの重要なポイントとなってきます。

燃費の良い車選びで注意したい点

まず、日頃どんな状況で車を運転するのかを考えましょう。
例えば、街乗りのようにあまりスピードを出さず停車する機会が多い運転環境と、高速道路や地方の道路のようにスピードを出して長く走行する機会が多い環境では、求める性能に大きな差が出てきます。
街乗りのように停止する機会が多い場合、サイズ(重量)が大きい車のほうが再始動する際に多くの燃料を消費してしまいます。
逆に軽自動車のようなサイズの小さい車は、高速道路などスピードを出す環境でエンジンの回転数が高くなるなどの影響であまり燃費がよくありません。

この点に関してはハイブリッド車の問題もあります。
ハイブリッド車の最大のアピールポイントは他ならぬ燃費性能の良さですが、このタイプの車はその燃費性能が一般道路で非常に発揮される一方、高速道路では期待しているほど発揮されません。
ずっとスピードを出しっぱなしの状況だと、どうしてもエンジンが作動する機会が多くなってしまうからです。
車の燃費性能をチェックする場合、こうした運転するシチュエーションや車のサイズやタイプ別の向き、不向きも考慮したうえで選んでいくようにしましょう。

燃費の良いクルマ選びと並んで重要になってくるのが、「燃費の良いクルマの乗り方」です。
先述したように、停車状態から発進する際に燃料を食ってしまうため、急発進や急加速はできるだけ避けましょう。
また、車の重量をできるだけ減らすためにも荷物は少なめにしておくことも重要です。
収納性に優れた車ほど「燃費の悪いクルマの乗り方」をしてしまいがちなので、注意したいところです。

燃費の良さで人気の車種とは?

燃費性能で高く評価されている車種としては、まずミニバンタイプのトヨタ「シエンタ」が挙げられます。
燃費性能はWLTCモードで28.8km/L、ついでホンダの「フリード」は28.0km/Lで続いています。
それからSUVタイプではトヨタ勢が強く、「ヤリスクロス」が30.8km/L、「ライズ」が28.0km/Lと高い数字を誇っています。

軽自動車となるとスズキが非常に強く、「アルト」が27.7km/L、「アルトラパン」が26.2km/L、「ワゴンR」が25.2km/Lとなっています。
選び方のポイント、注意点も踏まえつつ、こうした人気車種が自分に向いているかを確認してみてはいかがでしょうか。