お気に入りの一台に出会うために
「若者の車離れ」といったことが言われているこの頃ですが、生活や仕事の必要のためにどうしても車を運転しないといけないという人もいるでしょう。
一方で生活に余裕ができたら自分で車を持っていつでも自由に遠くに出かけるようにしたいと考えている人もいるはずです。
自分で車を購入するときには予算や使用頻度、車庫の状況などいくつかの条件によってどういった車種にするかを絞込をかけていくことになります。
しかし日本は車産業が盛んであり新車・中古車合わせて年間にかなりの数の自動車が出荷されています。
全くの初心者がこれから購入する車を選ぼうということになると、まず何を参考にして選べばよいのかがわからないというのがほとんどかと思います。
自動車の運転をするために必要になる取得する免許のための講習では、運転技術と安全のための心がけについては丁寧に教えてはくれても、どういった方法で車を選べばよいかといったことについては全く教えてはくれません。
何を基準に選んでよいかがわからないのでとりあえず知り合いやお店の人がおすすめしてくれた車にしてみたけれどもどうもしっくりこない、なんていう経験をしている人も実際にはたくさんいます。
自動車は一度購入をしたら次の車検がくるまでの2年間、長いときには10年以上を一緒に過ごすことになる製品です。
せっかくのカーライフなのですから、ぜひ自分で気に入った自動車を納得して選び楽しんでいけるようにしたいとは思いませんか?
車を選ぶためにはまず知識が必要
これから自動車選びをする人に対してまず伝えておきたいのが「乗る本人がしっかりと知識を持っておくことが大事」ということです。
自動車に関する知識は大変幅広く、機械のしくみにはじまり各メーカーごとの車種の特徴、最近の人気技術、インテリアの方法などかなりの範囲に及んでいます。
「よくわからないので詳しい人に任せる」という丸投げをされている人もいるようですが、そうした人任せの選び方ではもし周囲から誤った知識で勧められたときに正しい判断をすることができませんし、何より自分が乗りたい車に乗るという最大の楽しみがなくなってしまいます。
より積極的にカーライフを楽しむなら自らが主役になって車選びをするのだという強い気持ちを持つことが大事になってきます。
しかし知識が必要といっても何もすべてのドライバーが車の整備や修理を自力でできるようになったり、プロ並の車種の知識を持っていなければいけないということではありません。
必要な基本的な知識となるのは、現在流通している車種の主な種類と特徴や維持費や日常のメンテナンス方法、また動力や駆動に関する基礎的な原理についてです。
細かいことはともかく公道を走るそれぞれの車にどういった特徴がありどこに違いがあるのかということをなんとなくでも理解することができるようになれば、それだけでもかなり車選びが楽しくなってきます。
「一番よい車」ではなく「一番好きな車」で
車選びをするときにもう一つ気をつけたいのが「一番よい車」ではなく「一番好きな車」を選ぶことも大事であるということです。
車について詳しくなってくるとどうしてもデータ重視になってきてしまい、数字で車を選ぶという傾向が強くなってきてしまいます。
本人がデータ好きでありデータ上でもっともよい数値のものが一番好きということで納得をしているならよいのですが、実際のところほとんどの人は数値上ではよい条件の車が一番のお気に入りと感じるわけではありません。
そんなときにはつい周囲の意見から流されて勧められる車を選びがちですが、それは車選びの方法としては正しくありません。
本当の意味で正しい車選びというのは条件もそうですが、何より自分が気に入って乗っていて楽しいと感じるかどうかの方が重要になります。
特に最近は車を趣味として乗る人が多くなっています。
免許取得も真面目に学校に通うのではなく、合宿免許で旅行をしながら楽しんで取得するムードも高まっているようです。
同様に、車自体も楽しさが重視です。
アウトドア志向の人は、普段街乗りに不便でもワゴンやキャンピングカーを購入します。
クラシックカーを好んで乗るような人は、仮に突然に故障をしてもそれでも納得をして修理に出すことができるものです。