良い工具とはどんな工具?

良い工具の選び方のコツ

工具自分で自動車やバイクをメンテナンスするためには、最低限そろえておきたいのが工具セットです。

自動車やバイクに限りませんが、機械製品には必ず同じ工業規格によって作られたネジや穴が付けられていますので、それを開閉するためには専用の工具を使用することが必要になります。

工具を購入するためにホームセンターに行くとずらりとたくさんのサイズの工具が並んでいるので、どれを購入すればよいのかちょっと迷ってしまいます。

しかも一見同じように見える工具類なのに、同じサイズのネジに使用するレンチやドライバーが、1本数100円で購入できる場合もあれば、1本千円以上もすることもあったりします。

全く工具の知識がない人にしてみるとその違いがよくわからないため、安いものでも十分なんじゃないかという気がします。

逆にあまりにも価格が違い過ぎるので、極端に安いものを選んでしまうと使用したときにきちんと作業ができなかったり、機械や工具そのものが破損をしてしまうんじゃないかという心配も感じてしまうこともあります。

工具選びというのは素人だけでなく、長年修理工場を営まれている人も悩むことですので最初からあまり深く考えるのではなくまずは手頃な価格の一式から揃えてみることをおすすめします。

最初に購入したい工具とは

まったく工具類を持っていない人が初めて工具を購入するということなら、まずおすすめしたいのが一式セットになっているツールボックスです。

基本工具として挙げられるのは「ソケットレンチ」「ドライバー」「メガネレンチ」の3つです。

このうち「ソケットレンチ」とは開放型レンチと言われることもある、U字型になっているタイプのレンチのことで、「メガネレンチ」は逆に閉鎖型レンチと言われる六角の穴が空いている○型のレンチのことです。

ソケットレンチとメガネレンチが同じサイズで左右一体になっているタイプのものもあるのでそうしたものを揃えてみるのも便利です。

レンチ類は全ての規格を揃えようとすると10本近くに及んでしまうのですが、最初に購入するなら細かく買い足すのではなく一式で買ってしまうのがおすすめです。

使わない工具が出るかもしれなくてもったいないと思うかもしれませんが、全ての規格でもって置いた方が絶対に便利ですし必要になるときは必ず来ます。

高い工具=精度が高い工具ではない

さて値段による工具の違いですが、結論を先に言うと実は高級工具と安い工具とで精度自体にはそれほど差がないというのが実情です。

実際プロの方に安いレンチと高いレンチの両方で作業をしてもらっても、そこに極端な差を感じることはないといいます。

ただ高級な工具というのは実際にネジにあたる部分だけでなく、持ち手部分の握り具合や全体の重量などについて安い工具にはない工夫をしているということがあります。

またかなり高いブランド工具の場合にはメーカーからの永久保証がついてくるので、それが全体のコストを上げているというふうにも言えます。

慣れてきたらやはりよい工具を持ちたくなるところですが、いきなり最初から十数万円もするような高級ツールボックスを購入するよりも、まずは使いやすい手頃なものから試す方がおすすめです。

どうしても高級工具をそろえてみたいという人なら、今は中古で工具セットも販売しているのでそうしたところも覗いてみるとよいでしょう。